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ルーフテントを搭載て本当に良かった。

ルーフテントはキャンプの新しいスタイル

大型テントを車に積んでオートキャンプをしながら家内と夏休みの旅行をするようになったのは1980年代後半だからもう30年ほどになる。

しかし最近はせっかく退職して十分な時間を使えるようになったにもかかわらず、この旅行スタイルがいささか億劫になりキャンプからは遠ざかっていた。

国内にはまだまだ行って見たいところは多くあるのに億劫に感じるようになった最大の理由は大型テントの設営で、そのため自分の車のキャンピングカーへの改造を検討していた。

最大の問題は2人が快適に眠れるスリーピングコットのスペースを確保し、さらにキャンプ用品その他の荷物を積載するという命題を解決できなかった。

7月にたまたま京葉方面に車で出向いていた時にFaceBook友のNさんご夫妻がルーフテントを設置された記事をアップされたのを拝見し、数年にわたる悩みが一挙に解決できることを知った。

早速8月3日に森さんを訪問しEasy Camper Revolutionを設置してもらった。

その夜は大津SAで12時ころやっと比較的静かなスペースを確保してルーフテント初使用を果たし二人で眠ることが可能であることのみ確認したものの本格的な使用テストが8月15日になってしまった。

以下はその時の感想である。大型テントを使用するキャンプとは異なった新しいキャンプスタイルをこれから模索していく第一歩になった。

最初にお断りしておくがルーフテントの設置には十分満足できた。

いくつかの問題提起をしているのは決して気に入らなかったからではなく、こうあってくれればもっと良いものになるのではないかということで記載したものである。

レボリューションの室内

 

ルーフテントの広さ、揺れ、通風

ルーフテントの広さはセミダブルベッドの広さに相当する。

大型テントの幅2.4mに慣れた自分にはやはり狭く感じるが、実際に寝てみると2人で十分寝られる。

4日か5日に一度ホテルか民宿の広いベッドで寝ることで寝不足を解消すれば長期の旅行が可能と思われる。

さすがに地面から2m上にいれば風の通りがよく実に涼しい。明け方にはメッシュだけでは寒く感じたくらいだった。

寝返りを打つと打った本人はあまり感じないが傍で寝ている人は震度2程度の横揺れ(ローリング)を感じる。

サスペンションでテント/ボデイーシステムをサポートしているから当然でこれを解決するにはジャッキでボデイーを左右方向に固定するしかない。

関東地方に住んで地震になれているのでまあ問題ないレベルと思ったが、西の人はどう感じるのだろう。

ルーフテントの室内

ルーフテントのセッテイング

内部には50㎜を超える厚さの低反発マットが敷いてあるので、その上にセミダブル用のキルトシーツを敷いた。

枕はキャンプの際必ず持参する安眠アイテム。念のためシュラフを持参したが今回は必要なかった。

大きめのバスタオルをかけて快適に眠れた。

大型テントではこのセッテイング作業が一番大変で、内部にブルーシートを2枚重ねて敷き、さらに1m幅の断熱クッションシートを二人分、北海道などでは厚さ30㎜、幅90㎝程度のマットを二人分敷いて地面の凹凸と冷え込みに対応していた。

マットの上には当然シーツを敷いていた。テントを張ってから内部に入ってこの作業をすると汗だくになってしまう

ルーフテントでは凹凸の心配がない上にマットが敷いてあるのでキルトシーツを敷くだけ。

さらにテントを拡げて固定するためにオーニングを含めペグとロープを少なくとも20本は打たねばならなかったのがルーフテントでは電動でテントを拡げ、オーニング用のロープ2本のペグ打ちだけで済む。

40分かかっていた作業が10分以内で完了でき、ほとんど汗をかかずに済んだ。これは実にありがたい。

レボリューションとプラド

温泉に入るタイミング

今まではテント張り作業で汗をかくのでテントを張り終わってから温泉に出かけるようにしていた。

車で30㎞くらい離れたところまで走ったこともある。しかしこれからはセッテイングが完了すると車を簡単には走らせることができない。

買い物、温泉はキャンプ場にそれなりの施設がない場合キャンプ場に到着する前に済ませておく必要がある。

今回はチェックインしたロッジでそのまま温泉に入り、それからテントサイトへ移動した。

ルーフテントの段梯子

段梯子の長さを切らずに標準の長さにしておいてもらったが車高がある分角度が付いて70度くらいになった。

ISO規格では2mを超える作業台への段梯子の安全基準には細かい規定があり、角度は75度以下となっているのでそれはクリアできている。

但し規定では作業台への昇降に手を添えるため梯子の上端が作業台から600㎜以上突き出ていることが必要で、これが構造上ゼロになっていて家内が最初特に降りるときに怖がっていた。

次第に慣れてスムースに昇降できるようになったが、何か一工夫欲しいポイントのように感じた。

せめて200㎜でも良いからスライドして出せるとか、もう一回折り畳んであるとかだとすごく安全になるように思われる。ISOでいう手すりは必要ないと思う。

 

ルーフテントでの連泊

今まではテントの設営が面倒だったこともあり、一か所で連泊してテントはそのままにして近隣の観光をしていた。

これからは連泊の場合でもテントとオーニングは片付けねば車を走らせることができないので逆にこまめな移動を繰り返す方が良いのかもしれない。

今回は1泊だったのでこれは結論を得られていない。

 

ルーフテントを取りつけた走行への影響(風雨、騒音、安定性、燃費)

元々自分の車はボデイーが風の影響を受けやすく、これがどの程度増加するのかが気がかりだった。

西尾市からの帰途伊勢湾岸で最も横風を受けやすい木曽川、長良川橋梁でテストができると思っていたら8月3日夜は風が弱くテストにならなかった。

今後の課題になってしまったが、高速道路を制限時速で走行して風の影響は感じなかった。

強風域では100㎞くらいまで速度を落とせば問題ないように思われる。

今回は晴天の状態から土砂降りの夕立まで経験し、雨に当たることも多かったが、走行中に影響は感じなかった。

ただ3日朝の出発時、前夜の夕立の雨がテント上部に溜まっていたと見え、最初の信号でのブレーキで水が屋根からどっとフロントガラスに落ちてきたのにびっくりさせられた。

全くノーマークだったが今後はこれを計算に入れなければならない。

風切り音は自分の車がデイーゼルエンジン3,000cc、ターボ付きで、ボデイー形状からしても走行中の騒音は高いので特に増加した印象はない。

走行中の揺れは冬タイヤを履いている程度のふわふわ感があった。

70㎏の物が載ってモーメントが大きくなっているのでそんなものだと思う。

安定性を損なうような感じは皆無だった。冬タイヤにしたらもう少しふわふわ感じるかもしれないが冬タイヤでは110㎞程度までしかスピードをあげないので問題なさそうだ。

燃費は理屈からいえば4%くらいは増加するのだろうが今回ほとんど在来線で640㎞をリッター8㎞くらいで走ったので増加したとは感じていない。

以上感想をまとめてみたが、ルーフテントを搭載したことは本当に良かったと思っている。

これから新しいキャンプのスタイルを模索していくことになる。

先輩ユーザーや森さんのアドバイスをよろしくお願いしたい。