僕が作りたいのは売れるキャンピングカーでなく、使えるキャンピングカーです。
今まであった軽キャンピングカーは、確かにかっこいいものがたくさんありますが、実用的かといえばそうではありませんでした。
僕が思う実用的と言うのは、寝る場所と荷物の置き場所を確実に確保しているという事です。
折角キャンピングカーを買っても、寝る度に荷物の置き場に四苦八苦していては、普通の車中泊と同じです。
僕にとっては、それをしなくていい車がいいキャンピングカーです。
そういうキャンピングカーを作ろうと思うと、基本的に写真のような、大きな棚を取り付けるだけとなってしまいます。
ただし、それを作るとご覧のように見た目は豪華さがないし、丈夫に作るため素人では分からない部分で手間暇がとんでもなくかかります。
よって価格も上がってしまうので、商売的には非常に不利です。
そんな続くかどうか分からない儲かりそうもない商品ですので、OEMで作ってもらうにも大抵のビルダーさんは嫌がります。
僕の考えに賛同してくれて、そんな儲かるかどうか分からない商品を作ってくれている、頑固職人の春田さんには、本当に感謝です。
春田さんと僕はお互いに売れなくても、買っていただいた方には長い間使ってもらえる物を開発しようと、共鳴し合っています。
正直言って理解していただくには時間がかかると覚悟してました。
しかし、昨日のブログに励ましのブログをいただき、分かってくれる人は分かってくれるんだなあと、本当に嬉しかったです。
早速、春田さんに報告し、喜び合っていました。
この愛すべき頑固オヤジのすごいところは、僕はここをこうしろ、ああしろと注文を付けても嫌な顔をしなくても、かなり出来上がってから変更すると気の毒なので、妥協してまあいいやと言うと、顔色が変わるんです。
返事は決まって、「そんなもん作りたくない!」の一言です。 僕もよく注文してくれようとしているお客さんに、遠回しにそんなもん売りたくないと言ってしまいます。
もちろん、それは長い目で見てお客さんのことを考えているからなのですが、お互いそんな人間ですので気が合います。
こういう一般うけしないような商品ですので、時間はかかると思いますが、じわじわと皆さんにその良さを知っていただけたらと思っています。
ルーフテントを見たことがない、欲しいけど不安だ是非一度森と話してみたい、実際に見てみたいという人は是非ご連絡ください。